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インプラントと歯周病

インプラントと歯周病の関係とは?

インプラント治療が始まったのは1965年のことです。

そこから現在に至るまでインプラントは様々な形態になり、表面の性質が改良され現在に至っています。

現在では治療の選択肢の一つとして検討する機会が多くなっていますが、インプラントにも弱点があります。

それは、インプラント治療が終わっても自分の歯と同じようにケアを行わないと、歯周病のような状態になるという点です。

今回はインプラントと歯周病の関係についてフォーカスします。

 

 

インプラント治療の基本

インプラント治療は既にご存知の方も多いかとは思いますが、基本的なことを確認します。

インプラントは人工歯根です。

歯がない部位にインプラントを埋めた後に、被せ物や入れ歯を支える装置を装着します。

メリットとしてはブリッジの様に他の歯を削る必要が基本的にはないこと。

入れ歯では自分の歯のように十分な噛む力を発揮できませんが、インプラントでは自分の歯のように噛めることなどが挙げられます。

一方で外科治療が必要になるため、全身疾患が重篤である場合や歯を失った部位にインプラントを入れられるスペースがない場合にはできないことがあります。

 

 

インプラント治療における全身的リスク因子

インプラント治療には全身的なリスクと局所的(口の中)なリスクの大きく分けて2つのリスク因子があります。

全身的なリスク因子の代表は喫煙です。

タバコに含まれるニコチンの影響で血管収縮が起こるため、インプラント周囲の血液供給が滞ります。

インプラント治療前後のリスク因子となるため、禁煙をしないとインプラント治療を断っている医院もあるくらいです。

それ以外には糖尿病もリスク因子となります。

これは外科治療による感染のリスクが上昇すること、インプラントと骨が正常に結合しないリスクがあります。

糖尿病に罹患している場合にはコントロールしてもらうために内科に事前に受診してもらう場合やあまり状態が悪い場合には治療ができないことがあります。

 

 

インプラント治療における局所的リスク因子

局所的なリスク因子として代表的なものが歯周病です。

歯周病は細菌によって主に引き起こされる疾患です。

口の中の細菌が多いということは、外科処置をすることによって歯肉や顎の骨に細菌自体や細菌が出す毒素による影響が考えられます。

インプラント治療後の炎症が続く場合やインプラントと骨が正常に結合しない可能性があります。

インプラント治療前の歯周病治療やご自身の歯磨きの見直しが必要となります。

 

 

 

 

インプラントが歯周病のようになる?

インプラント治療を行なった後は何もしなくてもいいかというとそうではありません。

人工物だから虫歯にならないと思っていると、歯周病のような状態になることがあるからです。

インプラントが歯周病の様な状態になるとどのようなことが起こるのかを確認しましょう。

 

 

インプラントが悪くなるとどうなる?

インプラントは自分の歯で起こる歯周病と同じような状態になることがあります。

専門的にはインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎と呼ばれます。

前者は歯ぐきにのみ炎症が限局しているのに対して、後者は周囲の組織や骨にまで影響が及んでいる状態です。

インプラント周囲炎になってしまうと基本的には外科治療を含む治療をしないと炎症が落ち着かないことが多いです。

インプラントと自分の歯の周囲の血管の走行は異なります。

歯の周囲の歯ぐきには血管が多く走っていますが、インプラント周囲では少なくなります。

炎症を一度引き起こしてしまうと、治癒しにくく重篤になりやすい特徴があります。

インプラント周囲炎を放っておくとインプラントもグラグラして最悪撤去せざるを得なくなります。

 

 

インプラントが歯周病のようになった時の対処法

インプラント周囲粘膜炎や周囲炎の状況になってしまった場合には、患者さん自身で出来ることは歯磨きを再度徹底することです。

周囲粘膜炎の状況の場合には改善する可能性があります。

周囲炎になってしまっている場合には前述の通り外科治療を含めて検討することがあります。

歯ぐきを開くとインプラント周囲には骨の代わりに炎症をもった歯ぐきがあるため、そこを徹底的に洗浄します。

レーザーを使用したりパウダーを吹き付けたり、ブラシで清掃したりいくつかの方法があります。

状況に応じて、人工の骨や自分の顎の骨を採取して失われたインプラント周囲に骨を足すことがあります。

この様なことをしてもインプラント周囲炎からの脱却が難しい場合もあります。

 

 

 

 

インプラントを失わないようにするには?

インプラントは歯周病のようになってしまうことや周囲炎になって治療をすることになると大変になることはお分かりいただけたかと思います。

しかし、そのようにしないためにはどうすべきでしょうか。

自分で行うセルフケアが重要であることはもちろんですが、定期的なインプラントケアが非常に大切です。

つまり、定期検診を受けることです。

インプラント治療を行う際には、定期的な検診を行うことを患者さんに約束してもらう医院もあるくらいに重要なことです。

いくつかの論文でも定期検診を行なっていない方は行なっている方と比べるとインプラント周囲炎になるリスクが高いと結論付けられています。

また、インプラント周囲粘膜炎の様な状態では自分で自覚する症状がないこともあるので、歯科医院で確認してもらうことが大切なのです。

 

 

 

 

まとめ

インプラントと歯周病の関係について確認してきました。

インプラントは今や特別な治療ではなくなってきています。

だからこそ、自分の歯のように定期的な検診が重要です。

それはインプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病の様な状態になってしまうことが珍しくないからです。

そして、もし歯周病の様な状態になってしまうと複雑で治療が難しいのです。

現在でもインプラント周囲炎に対してこれだけすれば大丈夫というものはありません。

自分の歯と同様にインプラントもメインテナンスをしっかりと行いましょう。

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