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噛む力(咬合力)が強いとどうなる?

咬合力が及ぼす影響

普段どの程度の力で皆さんは噛むことができるでしょうか?

意識したことがないかもしれませんが、噛む力は食べる・飲み込むといった生活に欠かせない動作で主に働きます。

正常な方の場合、体格や性差によってばらつきがありますが体重と同程度、あるいはそれ以上の力が発揮されます。

噛む力は正常より強い場合でも弱い場合でも健康を害する恐れがあります。

今回は噛む力が、どのような影響を及ぼすのかを確認していきしょう。

 

 

咬合力が強い方の特徴

咬合力が強い方を想像した時にスポーツ選手の様な体つきが良い人や体格の良い人を想像するかもしれません。

もちろんその様な方は、噛む力が強いことが多いです。

しかし、それ以外にも顎が張っている場合や噛むときに使用される咬筋という筋肉が張っている場合などは、噛む力が強いことが多いです。

その他に歯がすり減っている方、詰め物や被せ物がよく外れることを経験している方は、噛む力が強いことや歯軋りや食いしばりをしている可能性があります。

噛む力が強い場合にはそのような特徴が見られます。

 

 

咬合力が弱い方の特徴

咬合力が弱い方を想像した時には高齢者を想像するかもしれません。

噛む力が弱くなっていたり、歯がない場合や、虫歯を放置している場合、歯が折れたままになっている場合などもあります。

そのため、高齢者は噛む力も飲み込む力も衰えていくことが多いです。

一方で高齢でもその様なことがない方もいます。

令和6年度の歯科疾患実態調査では、8020達成者(80歳で20本以上の歯を有する人)の割合は61.5%となっています。

高齢者も徐々に歯への関心が高くなり、治療をしていることがわかります。

しかし、早くから入れ歯をしたり歯を喪失している方は認知機能も衰えやすく、咬合力も弱くなりやすくなります。

歯を治療していない方は、治療している方と比べて死亡率が高くなる可能性があることが、論文で示唆されています。

歯の喪失は複数の死因による死亡リスクの上昇と関連していたが、補綴物(入れ歯や被せ物治療)使用によってそのリスクは軽減される可能性があるとその論文の著者は結論づけています。

 

 

 

 

咬合力が何に影響するのか

咬合力の強弱はどの様な影響があるでしょうか。

一般的な咬合力よりも強い場合でも弱い場合でも、歯だけではなく歯の周囲や全身に影響を及ぼすことがあります。

どの様な影響があるのかを確認してみましょう。

 

 

歯に対する影響

歯に対しては基本的には咬合力が強い時に影響が強く出ます。

歯自体が擦り減り摩耗してしまう場合や、被せ物や詰め物がよく取れる場合、時として歯自体にヒビが入ったり割れてしまうことがあります。

この様な現象は咬合力の強さだけではなく、無意識下の食いしばりや歯軋りでも起こることがあります。

 

 

顎や周囲筋に対する影響

顎や周囲の筋肉の痛みが咬合力が強いことによって起こることもあります。

噛むという動作は下顎を上に持ち上げる動作によって成り立ちます。

したがって咀嚼筋と呼ばれる、咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4種類の筋肉に影響があります。

特に咬筋や側頭筋は症状を自覚しやすく、咬筋は頬を、側頭筋はこめかみ周囲に走る筋肉で触知しやすいです。

朝起きた時にそれらの周囲、首筋や肩が痛む場合には夜間に歯軋りや食いしばりをしている可能性があります。

夜間の無意識の力は通常の咬合力よりもさらに強い力を発揮しやすいため、歯だけでなく顎や周囲の筋肉にも悪影響を引き起こしやすいので注意が必要です。

慢性的に負荷が顎や筋肉に強く起こると顎関節症を引き起こすきっかけになります。

顎がカクカクと音がすることだけが顎関節症ではなく、周囲の筋肉の痛みや開口時の顎関節周囲の痛みなども顎関節症の1つとして考えられています。

 

 

全身への影響

噛むという動作は食べ物を咀嚼して食道に輸送するとても重要な役割を担います。

噛む力が弱い時には食べ物をうまく細かく出来ずにほぼ丸呑みのような状態になってしまいます。

すると栄養が適切に吸収できず低栄養な状態や消化不良、消化管への負担増、全身の筋肉量低下などを引き起こす可能性があります。

基本的には高齢の方に多くみられ、特に歯の治療をしていない方や入れ歯がうまく使えていない方にみられることがあります。

 

 

 

 

咬合力が強い場合にはどうすれば良いか

強い咬合力は歯だけでなく、顎や周囲の筋肉にも影響することは前述のとおりです。

その様な方は日中に歯同士が常に接触していないかを確認しましょう。

普段私たちは唇を閉じただけでは歯同士は接触しません。

数ミリ離れています。

意識的にその状態を維持しましょう。

もし夜間歯軋りや食いしばりが気になる場合には、歯科医院でマウスピースを作ることも検討しましょう。

保険内で治療が可能です。

噛む筋肉が異常に発達してしまっている場合には、外科的に咀嚼筋の一部を切る手術を行うこともありますが、一般的ではありません。

 

 

 

 

まとめ

咬合力が及ぼす影響について確認してきました。

咬合力は正常な方でも自分の体重くらいの力を発揮します。

咬合力は強くても弱くても歯や顎の周囲、時には全身にも影響することがあります。

自分では気が付きにくいこともありますが、詰め物や被せ物が外れやすい、朝起きたときに首や顎が痛むことが多いなどのサインがあるかもしれません。

心当たりがある方は、一度歯科医院で歯の状態のチェックも兼ねて確認してもらうことをおすすめします。

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