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赤ちゃんの初めての歯が生えたら、何をする?

赤ちゃんに歯が生えたら

生まれて間もない頃の赤ちゃんには乳歯は生えていません。

生後7ヶ月ごろに下の前歯から生えてくることが多く、3歳までに乳歯が生え揃うことが一般的です。

乳歯は全て生え揃うと20本あります。

3歳までには保護者の方が歯磨きを既に行なっているとは思います。

しかし、乳歯が生え始めた時には何をすべきで、どのような口腔ケアや注意が必要なのかを確認してみましょう。

 

 

歯が生えたら行った方が良いこと

一般的には下の前歯が生後7ヶ月前後に生えてきます。

非常に小さいため虫歯になりにくそうですが、汚れはついてしまいます。

したがって、大人の歯と同様に虫歯になる可能性があり、汚れを取ったり虫歯の予防を始める必要が出てきます。

ただし、生え始めた最初の頃は歯ブラシで磨く必要はあまりなく、ガーゼで拭って汚れを落とせば良いです。

その後少しづつ歯がでてきて、離乳や卒乳の段階になってきた時には歯ブラシに慣れる状態になるように少しずつ子供用の歯ブラシを用いることも良いでしょう。

 

 

歯の清掃方法

赤ちゃんにとっては口の中を触られることに抵抗がある場合があります。

嫌がる事を無理に行うことはありませんが、少しづつ慣れさせることや歯磨きの習慣を少しづつ身につけさせることは必要です。

仰向けの状態にさせて、口の周りを触ったり、遊びやスキンシップの一環として行う方が抵抗が少ないことがあります。

仰向けになってくれない場合は、座った状態でも良いので徐々に口腔ケアに慣れてもらうようにしましょう。

歯磨き粉についてですが、歯ブラシを使用するようになったら、900から1000ppmのフッ化物濃度のものを米粒程度使用すると効果的でしょう。

 

 

 

 

歯が生えたら気をつけた方が良いこと

乳幼児期にお口の中で1番気をつけることはやはり虫歯でしょう。

乳歯は大人の歯よりも小さく、虫歯になるとすぐに進みやすく治療になってしまうと大変です。

歯が生えたら気をつけるべき習慣や避けるべきことは何か確認しましょう。

 

 

避けるべきこと①

赤ちゃんのお口の状態を管理するには、保護者がしっかりと関わっていく必要があります。

生まれた直後には赤ちゃんの口の中には虫歯の形成に関わる細菌はいないとされています。

虫歯が成立する要件としては、歯・細菌・糖が必要です。どれか一つでも欠けると成立しません。

歯は口の中に存在していて欠かすことが出来ません。

したがって、細菌や糖に対しての注意をしっかりと行えば虫歯のリスクは下げられます。

元々いないはずの細菌はどこからくるのでしょうか?

それは日頃の生活における食器の共有や祖父母によるお世話によって感染しやすいと言われています。

仕事の都合で祖父母に子供のお世話をお願いする家庭も多いかもしれません。

この際にはぜひ食器や食べ物の共有はやめてもらうようにお願いした方が良いです。

大人から赤ちゃんに細菌が移ってしまい、細菌感染が成立してしまいます。

 

 

避けるべきこと②

離乳や卒乳時期のその他の注意点としては、食事やおやつなどの時間を決めないことが挙げられます。

これらは糖に対する配慮です。

大人もそうですが、ダラダラと時間を決めずに飲み食いすると口の中の環境が常に酸性に傾き、虫歯になりやすい環境になります。

飲食後は唾液によって酸性のお口の環境が中和されますが、時間を決めない飲食は唾液の力が発揮しにくくなります。

 

 

 

 

赤ちゃんの時のお口の症状で知っておくべきこと

生後間もない時期でお口の中の異変に気づいた時にはなるべく歯科医院に確認してもらう方が良いですが、知っておくと役立つ知識があります。

どのような症状があるか確認してみましょう。

 

 

先天歯 リガフェーデ病について

生後すぐには歯は生えていないはずですが、時として生えていることがあります。

先天歯と言います。これが原因で舌に潰瘍ができてしまうことがあります。

リガフェーデ病と言います。

潰瘍ができると痛みがあるため、機嫌が悪くなったり、ミルクを飲まなくなったりするため処置が必要になることがあります。

歯の表面を磨いて丸めたり、コーティングして対応することが一般的です。

 

 

歯の生える順番が違うこと

その他に歯が生える順番が違うことがあります。

この場合はあまり気にせず経過をみても良いと思います。

歯の生える順番はあくまで目安のため、異なることもあります。

ただし、元々歯がない(先天的に歯がない)可能性もあるため、あまり長期に歯が生えてこない場合にはレントゲンを撮るなどして確認してもらうようにしましょう。

 

 

歯茎の白いプツプツがある

生まれて間もない赤ちゃんの歯茎に白いプツプツとしたものがあることがあります。

上皮真珠またはエプスタイン真珠と呼ばれるものです。

凸凹したものが歯茎にあるため驚くかもしれませんが、成長過程の名残のようなもので時間経過とともに取れてなくなるものです。

したがって治療の必要もなく経過観察となります。

 

 

 

 

まとめ

生後間もない時から口腔ケアは始まります。

乳歯が生えてきたらガーゼなどで汚れを取ることから始めるようにしましょう。

普段の生活で気をつけるべきことは、食器の共有を避けることです。

知っている保護者の方は多いですが、一緒に食事をしていると保護者の食器に赤ちゃんが興味をもっていることが多くあります。

ふと目を離している時に、大人が使っていたコップの水を飲もうとしたり、スプーンやフォークを使おうとすることは多々あります。

大人の真似をしてしまうことはよくあり、仕方がないことなのですが予防歯科の観点からは注意が必要です。

また、同時に養育者のお口の健康管理も必要と言われています。

赤ちゃんだけでなく、保護者の方もお口のケアや定期検診を行うようにしましょう。

 

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