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糖質制限と歯科の関わり

糖質制限と予防歯科

糖質制限ダイエットや低GI食など、糖質をコントロールする食事方法を聞いたことがある方は多いかもしれません。

歯科領域の話では糖質は主に虫歯と関係すると想像しやすいかもしれませんが、その他の疾患にも影響することがあります。

また、食事の影響は口の中だけではなく全身にももちろん影響します。

今回は、糖質制限と予防歯科との関わり合いについて確認してみましょう。

 

 

糖質制限とGI値

GI値(Glycemic Index)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

GI値は食品が体内でどの程度血糖値を上昇させるスピードが速いかを数値化したもので、数値が高いほど血糖値を上昇させるスピードが早く、低いほど遅いことを示します。

例えば、白米やパンは血糖値を上昇させるスピードが早くGI値が高いです。

一方で野菜や玄米、豆腐などはGI値が低いです。

では、なぜこのGI値を気にするようになのでしょうか?

高GI食品は血糖値の急上昇によりインスリンの分泌を促進してしまい、脂肪蓄積につながることや糖尿病などの健康リスクを上昇させることが知られているからです。

糖質制限とGI値の関係は、糖質制限は食事中の糖質を減らすという考え方でGIは血糖値を上げるかどうかに注目した考え方です。

低GIでも低糖質ではないことがあることに注意が必要です。

例えば砂糖は糖質量が多く、GI値も高い食品です。

そのため両方意識することが必要になります。

 

 

糖質制限と予防歯科の関わり

予防歯科では歯磨きの方法はもちろん、食事の摂取方法などについても患者さんに提言することがあります。

糖質は皆さんご存知の通り、虫歯に直接的に関わるものです。

柔らかくて、甘いものをよく嗜好する方は糖質を多く摂りがちで、虫歯になりやすいです。

また糖質が多い食事は血糖値を上昇させ、免疫機能の低下や炎症を引き起こしやすくするため、歯周病菌に対する抵抗力を弱め、歯周病の進行を早める可能性があります。

つまり虫歯と歯周病どちらにも糖質は関わりがあるのです。

もちろん食事は全身にも影響します。

したがって、糖質量やGI値などを考慮した食事方法や食べる順番などを提案し、指導することもあります。

 

 

 

 

糖質制限とNCDs

NCDs(Non-Communicable Diseases)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは非感染性疾患を意味しています。

がん、心血管疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患などの慢性疾患を指し、世界全体の死因の大多数(約75%)を占めています。

一昔前までは感染症などで亡くなる方が多かったですが、近年では医学の発展や公衆衛生の改善によって改善されました。

一方で喫煙、不健康な食事、運動不足、過度の飲酒といった生活習慣を主な原因とするNCDsが世界的に増加しました。

糖質制限の食事が注目されてきているのはこのようなことも背景にあるようです。

 

 

NCDsと生活習慣病

NCDsと生活習慣病に違いはあるのでしょうか。

日本ではほぼ同義語として扱われているように思いますが、実際には少し異なっています。

生活習慣病に加え、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や精神疾患などを含む概念がNCDsです。

したがって、NCDsの方が生活習慣病よりも広義的な意味合いがあります。

SDGsでは 2030年までにNCDsによる早期死亡を3分の1に減らす目標(SDGs目標3.4)を掲げています。

 

 

NCDsと歯科の関わり

歯科領域において関係するのは、NCDsの主要なリスクファクターである糖質の過剰摂取です。

虫歯と歯周病の直接的・間接的な原因となります。

虫歯予防については、糖質は直接的に口の中の虫歯を作る菌の栄養源となります。

したがって、糖質制限により砂糖の摂取量や頻度を減らすことは、う蝕リスクを低減させます。

その他に糖質制限は歯周病の改善と全身疾患の予防にも寄与します。

過剰な糖質摂取は血糖値を上昇させ、免疫機能の低下や炎症を引き起こしやすくします。

結果として、歯周病の進行を早める可能性があります。

歯周病は糖尿病と相互に悪影響を及ぼし合うことが知られており、歯周組織の慢性炎症がインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させます。

糖質制限によって血糖値の変動を抑えることは、歯周病の改善だけでなく、糖尿病や心血管疾患といった全身のNCDsの予防・管理にも繋がります。

 

 

 

 

糖質制限の実践

糖質制限の食事や低GIに注目する食事が大切であることは分かってもどのような食事や方法を実践すれば良いかはわかりにくいかもしれません。

どのような方法が良いか例を挙げてみます。

 

1、食品選びの工夫として低GI値の食品を選んでみる

高GI食品(白米、食パン、うどんなど)は玄米、そば、全粒粉パン、ライ麦パンなどに置き換えることも検討してみましょう。

食物繊維の多い食品(豆類、野菜、きのこ類、海藻類)は低GI値で、糖の吸収を穏やかにするので積極的に取り入れましょう。

 

2、食べる順番を意識しましょう

野菜・きのこ・海藻類 → 肉・魚・大豆製品 → ご飯・パン・麺類の順で食べることが大切です。

いきなり高GI食品を摂取しないようにしましょう。

このような順番にすると糖質の吸収を穏やかにして、インスリンの過剰分泌を抑制することができます。

 

3、過度な糖質カットは避ける

言わずもがなですが、極端な摂取方法はエネルギー不足となりかえって不健康になります。

無理のない範囲で継続できるような食事を考えましょう。

 

低GI食品の例として、

穀類:玄米、そば、全粒粉パン、オートミール、ライ麦パン

豆類・野菜:大豆製品、きのこ類、海藻類、葉物野菜

その他:乳製品、ナッツ類

などが挙げられます。

うまく組み合わせることによって糖質制限や低GIを実践してみましょう。

 

 

 

 

まとめ

糖質制限と予防歯科について確認してきました。

糖質制限は生活習慣病と深く関わっていますが、生活習慣病の一つとして歯周病も含まれます。

糖質制限と歯科とはあまり関係がないと思われがちですが、直接的・間接的に関わりがあるのです。

糖質制限の食事や低GIの食事は口の中だけでなく全身にも良い影響を与える可能性があるので、実践してみましょう。

食事の方法などを確認したい場合には、歯科医院にも相談してみましょう。

 

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