乳歯が抜けるタイミング
子育て中の保護者の方は、お子さんの乳歯の生え変わりの早い遅いを気にされている方が多いです。
乳歯は個人差はありますが、基本的に抜ける順番や時期が決まっています。
通園中の子供がいる保護者の方は保育園や幼稚園で周りの子供と比較する機会も多いため、気になってしまうこともあるでしょう。
今回は、乳歯が抜けるタイミングや早期に抜けてしまった場合、抜けるのが遅延した場合について確認していただきたいと思います。
乳歯の役割
乳歯は生後7ヶ月前後で下の前歯から萌出し、およそ3歳までに20本の乳歯が生え揃います。
乳歯は大人の歯と同様に食べ物を咬んで擦り潰し、しっかりと咀嚼するために存在します。
一方で永久歯と異なる役割があります。
その1つが、永久歯が生えるためのスペースを作る役割です。
乳歯は抜けると永久歯に代わります。
乳歯には永久歯の生える位置が適切にスムーズに出てくるのを促す大切な役割があります。
乳歯が抜ける順番と永久歯
乳歯は抜ける順番が決まっています。
個人差により多少の時期や順番の違いがあるものの概ね以下のようになります。
基本的には前歯から順に抜け、7歳ごろに前歯、8歳以降にその隣の歯が抜けていきます。
前から3番目と4番目の乳歯は9歳から10歳ごろに抜け、1番奥の乳歯が抜けるのは大体11歳ごろと言われています。
また前歯の抜ける時期に前後して、1番後ろの乳歯のさらに奥に、永久歯である6歳臼歯(第一大臼歯)が生えます。
乳歯の抜けるタイミングの注意点
乳歯が抜けるタイミングとして著しく早かったり遅かったりする場合には、少し問題となることがあります。
基本的には永久歯の生えるスペースを維持する役割が乳歯にはあります。
したがって乳歯が抜けるタイミングが早くても遅くても叢生と言って歯並びがガチャガチャになる可能性が出てきます。
乳歯が早く抜けた場合や抜けるのが遅い場合には、どのように対処するのかを確認しておきましょう。
乳歯の抜けるタイミングが早い場合
乳歯が抜けるのが早くなってしまうのには、いくつかの原因が考えられます。
虫歯がひどい場合や、外傷などの怪我で歯が抜けたり折れてしまった場合などがあります。
前歯が早く抜けてしまった場合や歯の抜けた場所が多数の場合には、小児用の入れ歯を作ることもあります。
1本だけ奥歯を失った場合には、保隙(ほげき)と言って永久歯が生えるスペースを維持する装置を残っている乳歯に装着することがあります。
この保隙を行わないと、抜けた部位の近くの歯が動いてしまい永久歯が生えるスペースがなくなってしまいます。
乳歯だからといって日頃の歯磨きやケアを怠ると、その後の歯並びに悪影響を及ぼします。
乳歯の抜けるタイミングが遅い場合
乳歯が抜けるタイミングが遅い場合にもいくつかの原因が考えられます。
顎に埋まっている永久歯の位置が異常な時、乳歯の歯根の吸収が何らかの理由で起こらない場合、元々永久歯がない場合などがあります。
乳歯がなかなか抜けない場合には、まずはレントゲン写真を撮影して、永久歯の位置や向きなどの状態や乳歯の根がどの程度吸収されているかを確認します。
年齢や永久歯の萌出程度によっては、乳歯の抜歯を行うこともあります。
先天的に永久歯が一部ないこともあるので、乳歯だからといって直ぐに抜くと歯がなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
歯科受診をする一般的な例
乳歯が早く抜けると、焦って早めに歯科受診をされることが多いかもしれません。
しかし、逆に乳歯がなかなか抜けず、揺れもしない場合には、虫歯にならない限り歯科受診をすることが後回しになる傾向があるようです。
保育園や幼稚園の周りの子供の歯が抜けているのを見て気になって受診することもあるようです。
受診する理由として多いのは、
①乳歯の抜ける時期前後になっても全く歯が揺れない場合
②乳歯の生えている内側から永久歯が少し見えている場合
などが挙げられます。
①の場合にはまずはレントゲン写真を撮影して状況を確認します。
この時に、もし永久歯がない場合にはその乳歯を永久歯として一生を過ごすこととなります。
両親の家系にそのような先天的な歯の欠損がある場合には、遺伝する可能性があります。
乳歯は永久歯と異なり、歯根が短く、歯の厚みも薄いです。
虫歯になると進行しやすい傾向にあるため注意が必要です。
②の場合は特に前歯で起こりやすいです。
そのままだと永久歯がその位置で徐々に生えてきてしまうため、乳歯の抜歯が適切です。
全く乳歯が揺れていない場合も同様です。
当日いきなり抜歯になると心の準備ができず、治療を受けられない場合があります。
その場合には当日は抜歯の必要性などを本人と保護者の方に説明し、後日抜歯を行います。
抜歯当日は事前にご自宅で抜歯の必要性などをお子さんと確認し、心の準備をしておいていただけると助かります。
まとめ
子供の乳歯が抜けるタイミングと注意点について確認してきました。
乳歯は永久歯と違う役割があるため、歯の喪失が早い場合や遅い場合において問題となることがあります。
そのほとんどは痛みがなく経過してしまうため、歯科受診が後回しになってしまうことがあるかもしれません。
しかし、将来の歯並びに影響を及ぼすことがあります。
治療の必要性や治療の可否は状態や年齢などによって異なりますが、受診をお勧めします。






