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小児矯正を始める適切なタイミングとは

小児矯正を始めるおすすめ年齢

子どもの矯正はいつ始めるべきか?

日々皆さんに質問されます。どのような方法によっても違いますし、お子さんの性格などにもよっておすすめの方法は変わってきます。

そこで今回は、小児矯正を始めるのにおすすめな年齢についてお話していきます。

 

 

3~5歳ごろ

この年齢は、Ⅰ期治療よりも前の乳歯だけの時期です。

3歳児健診などで、たとえば受け口を指摘されたとします。

この年齢で受診しても、Ⅰ期治療ほど積極的な矯正治療はまだできません。

しかし、歯並びに悪影響を与える癖を見つけ出せるかもしれません。

お口周りの筋肉の癖なら、マウスピースタイプの矯正装置で治せる可能性がありますし、指しゃぶりや爪噛みだったら、保護者の方にそのことを伝えられれば癖を治すきっかけになります。

 

 

6歳ごろ

小児矯正に理想的とされるのが、6歳ごろです。

なぜなら、最初に生えてくる第一大臼歯(6歳臼歯)が生え始める、すなわちⅠ期治療を始められるのがこの年齢だからです。

中には、第一大臼歯より先に下顎の前歯が生えてくるお子さんもいますが、年齢的には大差ありません。

6歳ごろから矯正治療に着手できれば、Ⅰ期治療を余裕を持って進められるからです。

もちろん、8歳や10歳になればⅠ期治療を受けられないというわけではありません。

6歳は、あくまでも理想としての年齢です。

 

 

12~15歳ごろ

Ⅱ期治療の目安は、12~15歳ごろです。

Ⅱ期治療は、永久歯だけになってから始まる小児矯正です。

この時期は、顎の骨格の成長発育はほぼ終わっています。

言い方を変えれば、Ⅱ期治療は顎の骨格の成長発育が完了してから始まる矯正治療ともいえます。

顎の骨格の成長発育が終わる時期が、個人差はありますが、12~15歳ごろなので、Ⅱ期治療を始めるなら、この時期がおすすめというわけです。

なお、Ⅱ期治療は大人の矯正治療と同じ方法で治療を進めていきますので、この時期を逃しても、大人になってから矯正治療を受けることはもちろん可能です。

 

 

 

 

6歳ごろに始めるメリット

6歳ごろから矯正治療を受けると次のようなメリットが得られます。

 

 

Ⅰ期治療の期間を最大限に活かせる

Ⅰ期治療は、終わりの時期が決まっています。

遅く始めると、Ⅰ期治療にあてられる期間は短くなります。

6歳ごろから始めると、Ⅰ期治療を余裕を持って受けられます。

 

 

顎の成長発育を最大限に利用できる

前述した通りⅠ期治療にあてられる期間には限りがあります。

Ⅰ期治療では、成長発育を利用して、顎の骨格の大きさや形などを理想的な状態に整えていきますが、それには時間がかかります。

Ⅰ期治療の時期の遅くに受診したら、顎の骨格を十分整えられない可能性があります。

 

 

抜歯を避けられる可能性が高い

矯正治療で抜歯することがありますが、これは歯を並べるスペースが足りないからです。

もし、顎の骨格を大きくすることができれば、抜歯せずに歯をきれいに並べられるかもしれません。

小児矯正のⅠ期治療にはそのチャンスがあります。

早いうちに矯正治療を受けると、顎の骨格を大きくしやすいので、抜歯せずに歯並びをきれいに整えられる可能性が高まります。

 

 

矯正装置に慣れやすい

矯正装置にも若いときの方が慣れていただきやすいです。

 

 

 

6歳ごろに始めるデメリット

早いうちからの矯正治療には次のようなデメリットもあります。

 

 

治療期間が長くなる

大人の方の矯正治療の治療期間は、2~3年ほどです。

小児矯正では、成長発育を利用するため、成長発育期間中は矯正治療が続きます。

このため、大人の矯正治療と比べると治療期間が長くなります。

 

 

歯磨きが不十分になりやすい

大人の方でも矯正装置がつくと歯磨きがしにくくなります。

お子さんはなおさらです。

治療期間の長さと相まって、虫歯のリスクが高まります。

 

 

協力が得られにくいこともある

小児矯正の多くは、お子さんご自身の希望ではなく、保護者の方の希望で始めることが多いです。

お子さん自身に歯並びに対する問題意識が少ないと、矯正装置を正しく使わないなど、治療を進めるに当たって必要な協力が得られない可能性があります。

 

 

 

 

まとめ

今回は、子供さん向けの矯正治療、小児矯正を始めるのに当たって最適な年齢とその理由などについてお話ししました。

小児矯正は、Ⅰ期治療とⅡ期治療に分けられます。

このうち、お子さんの最大にして、お子さんだけの特性である成長発育を利用できるのがⅠ期治療です。

Ⅰ期治療の矯正治療は、永久歯が生え始めたら、始められます。

このことから、お子さんが初めて矯正治療を受けるなら、6歳ごろがおすすめです。

ですが、6歳を過ぎたら受けられないというわけではありませんし、Ⅱ期治療の時期になると遅すぎるというわけでもありません。

思いついたら、その時期が最もいい時期と考えて、気になったらかかりつけの歯科医院で相談するのがおすすめです。

当院は、お子さんの歯科治療だけでなく、お子さんの矯正治療にも長年取り組んできました。

お子さんの歯並びに気になることがある方はご相談ください。

 

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