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歯磨き粉はどう選ぶ?

歯磨き粉の種類と選び方

歯磨き粉は市場にたくさんあります。

歯ブラシ同様に種類があり歯磨き粉のテレビCMなどもあるため、どれを選択すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。

歯磨き粉にはいくつかの効果を期待して薬用成分などが添加されています。

したがって自分がどの様な症状を改善したいのか、どうなって欲しいかで歯磨き粉を選択する方が効果的でしょう。

どのような成分がどのような症状に効くのかも確認しながら見ていきます。

 

 

歯磨き粉の種類

歯磨き粉の種類はたくさんありますが、どのようなものを改善したいかによって使用すべきものが変わります。

歯や口の中の改善したい症状や気になる症状を頻度の高いもので大別すると

①虫歯

②歯周病

③着色

④口臭

⑤知覚過敏

に分けられます。

歯磨き粉にはそれぞれ改善の効果が期待できる成分が含まれています。

①から⑤の全てを網羅する歯磨き粉もあります。

一般的には多くの成分が含まれているもの(例:歯周病に特化した商品)や症状の改善が期待できるものが多いもの(例:①から⑤の改善が期待できるもの)ほど高額になります。

どれを選択するべきかを検討しましょう。

 

 

歯磨き粉の注意

歯磨き粉の成分にはいくつか注意すべき成分も含まれています。

例えば研磨剤です。

研磨剤は歯の表面の汚れや着色を取りやすい一方で、歯を研磨し削ってしまうこともあります。

歯磨きの圧が強い方が研磨剤入り歯磨き粉を使用すると歯が削れて、知覚過敏の症状を呈する可能性があります。

また、歯磨き粉の多くは医薬部外品に分類されていますが、フッ化物などの薬用成分が含まれていないものは化粧品に分類されています。

フッ化物による虫歯予防を期待したい場合には、化粧品の歯磨き粉の使用は効果的ではないので注意しましょう。

その他に子育て中の方に対しての注意点があります。

成人の歯磨き粉はフッ化物濃度がやや高いため、乳児には不向きです。

成人用と乳幼児用の歯磨き粉は共用せずに、乳幼児用の歯磨き粉を選択するようにしましょう。

 

 

 

 

症状の改善が期待できる歯磨き粉の成分

お口の症状のなかで気になることは

①虫歯

②歯周病

③着色

④口臭

⑤知覚過敏

が一般的でしょう。

それぞれがどのような成分が含まれていると効果的に働くのかを確認してみましょう。

成分表示を見ると何に効果的なのか判断がしやすくなると思います。

 

 

①虫歯に対して

虫歯に対して効果的に働くのはやはりフッ化物です。

成分としてはフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムなどが含まれています。

フッ化物配合の歯磨き粉は広く普及しています。

化粧品以外の歯磨き粉にはほぼ入っているでしょう。

しかし、フッ化物のフッ素濃度は確認したことがあるでしょうか。

以前までは1000ppmまでの濃度でしたが、最近では1450ppmまで許容されています。

濃度は高い方が虫歯の予防効果は期待できますので、濃度まで確認するようにしましょう。

 

 

②歯周病に対して

歯周病はプラークが原因とされる疾患です。

したがってプラークを分解する酵素であるデキストラナーゼ、殺菌成分であるクロルヘキシジン塩酸塩や塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウムなどが効果的です。

その他にトラネキサム酸、塩化ナトリウムなどは歯茎に対して腫れや出血を抑える目的で含まれています。

 

 

③着色に対して

着色を落とす目的で研磨剤が含まれているものを使用することもありますが、歯が削れてしまいかえって汚れが付着しやすくなることもあります。

歯磨きの圧が強く研磨剤を使用した歯磨き粉では歯が削れてしまうような方は、研磨剤不使用の物や低研磨の歯磨き粉を選択してみましょう。

着色を落とす目的ではポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコールが含まれているものを選択するのが良いでしょう。

 

 

④口臭に対して

口臭は主に歯周病に由来するものや舌の舌苔付着によるものが多いです。

したがって、口臭改善を期待する歯磨き粉は歯周病予防の歯磨き粉に準じれば良いと思われます。

その他に清涼感を得るためにメントール入りのものを使用するとスッキリとした感覚が得られるでしょう。

 

 

⑤知覚過敏に対して

知覚過敏を抑制したり改善したりすることが期待できる成分としては、乳酸アルミニウムや硝酸カリウムが挙げられます。

テレビCMでもよく流れているものにも含まれている成分です。

一般的にはこれらの成分が一部ずつ含まれていることが多いです。

歯周病に特化したものなどもあるため、どれを重要視するかで使用する歯磨き粉を選択すると良いでしょう。

 

 

 

 

歯磨き粉の限界

歯磨き粉は薬用成分が含まれているものが多く、普段の歯磨き時に使用すると歯や歯茎に効果的と思われます。

しかし、既に虫歯や歯周病の方はその進行が緩やかになるかもしれませんが、治るわけではありません。

虫歯や歯周病は初期には症状が出にくいことが多いため、症状の有無に関わらず定期検診は重要です。

必要に応じて治療を行い、日頃のセルフケアに努めましょう。

 

 

 

 

 

まとめ

歯磨き粉の種類と選び方について確認してきました。

歯磨き粉はたくさんの種類があり迷ってしまいます。

自分が気になる症状を改善することが期待できるものを選んでみましょう。

虫歯予防や歯周病予防は適切な歯磨きが重要であり、歯磨き粉の選択も一つの重要な要素でしょう。

使用すべき歯磨き粉がわからない場合などはかかりつけ医に相談するようにしましょう。

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