ホワイトニングは、薬剤の働きを利用し、削ることなく歯を白くする方法です。
ホワイトニングには、ご自宅で行なっていただくホームホワイトニングと、歯科医院で受けていただくオフィスホワイトニング、両方を行うデュアルホワイトニングがあります。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングでは、効果の持続期間に差があります。
これからホワイトニングを受けようと思っている方にとって、どれくらい効果が続くのかは、とても気になるところだと思います。実際皆さんからもよく質問を受けます。
そこで今回は、ホワイトニングの効果の持続期間についてご紹介します。ホワイトニングの種類や方法は以前のブログを参考にしてください。
ホワイトニングの効果の持続期間とホワイトニングの効果を長持ちさせる方法が、皆さんのお役に立てればと思います。
ホワイトニングの効果の持続期間
今回のテーマであるホワイトニングの効果の持続期間についてです。
ホワイトニングの効果の持続期間は、生活習慣や環境などにより個人差がありますので、ここで提示した期間より前後することがあることはご了承ください。
ホームホワイトニング
まず、ホームホワイトニングの効果の持続期間は...
ホームホワイトニングの効果は、6〜12ヶ月くらいキープできます。
各々の習慣や環境に左右されますので幅があります。
ではなぜ色が戻ってしまうのでしょうか?
色戻りの理由
ホームホワイトニングでは、過酸化尿素を主成分としたホワイトニング剤を使います。
ホームホワイトニングのホワイトニング剤は、歯の中に染み込み、色素成分を分解して透明にすることで、歯を白くしていきます。
このため、食べ物や飲み物に含まれる色素成分が再び歯についたり、加齢で歯の色が黄色くなったりすることで色戻りします。
オフィスホワイトニング
続いて、オフィスホワイトニングの効果の持続期間です。
オフィスホワイトニングの効果は、早ければ3ヶ月くらい、長持ちしても6ヶ月くらいが限度で白さが元に戻ってしまいます。
色戻りの理由
オフィスホワイトニングで使うホワイトニング剤は過酸化水素を主成分としています。
オフィスホワイトニングのホワイトニング剤を歯に作用させると、歯の表面のエナメル質がくもりガラスのような感じになります。
これにより歯の内側の象牙質の黄色味がかった色を遮断して白く見せるのですが、時間が経つと歯の表面が元の状態に戻ります。
こうして色戻りが起こると考えられています。
デュアルホワイトニング
ではデュアルホワイトニングの効果の持続期間はというと...
デュアルホワイトニングの効果は、ホームホワイトニングと同じく6〜12ヶ月くらいキープできます。
オフィスホワイトニングの効果は3〜6ヶ月くらいで消えてしまいますが、その後しばらくの間ホームホワイトニングの効果が続くからです。
ホームホワイトニングと同じくらいの持続期間と思われるでしょうが、デュアルホワイトニングの方がより白くなりきれいに仕上がります。
色戻りの理由
デュアルホワイトニングの色戻りの理由も、おおむねホームホワイトニングと同じです。
すなわち、飲食物の色が歯に付着することや、加齢で歯の色が変色することなどです。
各ホワイトニングについてお話してきましたが、どの方法でも必ず色戻りが起凝ります。
ではホワイトニングで白くなった歯を持続させるには、どのようなことに注意したらよいのでしょうか?
ホワイトニングの効果を保つ方法
これからホワイトニングの持続期間を少しでも長持ちさせる方法をお話していきます。
水を飲む
歯の表面は、乾いた状態より潤った状態の方が汚れがつきにくいです。
食べたり飲んだりする前に水を飲んで歯の表面を潤しておくと、色が歯に移りにくくなるので、何か食べる前に一口お水を飲むのもおすすめです。
色の濃い食べ物や飲み物を避ける
”色の濃い食べ物や飲み物を避ける”といっても、ずっと避けるという意味ではありません。
あくまでもホワイトニングをした直後だけです。
ホワイトニング直後は、色がつきやすくなっているからです。
具体的には、食べ物ならカレーやチョコレート、飲み物ならコーヒーや紅茶、緑茶、ワインなどです。
食べたら早く歯磨きする
食べたり飲んだりした後は、歯の表面に食べ物や飲み物の色素が残っています。
そこで、食後はできるだけ早く歯磨きするのもおすすめです。
歯磨きで歯の表面から食べ物や飲み物の色素成分を取り除きましょう。
禁煙
タバコを吸う習慣のある方は、禁煙しましょう。
ホワイトニングの効果が長続きするだけでなく、健康にもメリット大です。
禁煙グッズを使う方法もありますし、医療機関の禁煙外来を受診する方法もありますよ。
歯科医院での歯のクリーニング
食後の歯磨きに加え、歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受けるのも効果的です。
歯科医院で専用の研磨剤や専用の機械を使って歯の表面をきれいに磨くと、歯磨きではとりきれない着色や汚れも効果的に取り除けるからです。
ツルツルした歯の表面は、色素がつきにくくなるので、着色や汚れの予防効果も期待できます。
まとめ
今回は、ホワイトニングの効果の持続期間と効果を長持ちさせる方法についてお話ししました。
ホワイトニングの効果は、ホームホワイトニングで6〜12ヶ月、オフィスホワイトニングで3〜6ヶ月、デュアルホワイトニングで6〜12ヶ月ほどです。
効果の持続期間は、歯磨きの回数や歯磨き粉の種類、歯磨き時間、食べ物や飲み物の好み、タバコの有無などに左右されます。
また歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受ける習慣があるかどうかも影響します。
当院では審美的に歯を白くしたいという方に、歯を削ってセラミックやジルコニアの歯を被せる以外にも、歯を削らずにホワイトニングで歯を白くすることもおすすめしています。
ホワイトニングのことでお尋ねになりたいことのある方、相談したいことのある方は、当院にぜひお越しください。