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お口のケアってなぜ大切なの?

皆さんはご自身のお口のケアに毎日、どのくらいの時間を使っているでしょうか?

ささっと歯ブラシだけで歯磨きが終わる方もいれば、フロスや歯間ブラシも使って時間をかけて丁寧に歯磨きする方など様々だと思います。

しかし、高齢になるとご自身でのお口のケアが難しくなる方が少なくありません。

お口のケアはむし歯予防や歯周病予防のためにもちろん大切ですが、それだけではありません。

お口の健康は全身の健康に大きく影響を及ぼします。

歯周病は狭心症や心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞のリスクを高めたり、糖尿病を悪化させることも知られています。

特に高齢者の方の場合、口腔ケアを行うことは口の中を清潔に保ち自分の口で食事ができる機能を維持するため以外にも、お口の中の細菌を減らし、誤嚥性肺炎や心内膜炎などの感染症を減らし全身の健康を維持するためにとても大切です。

今回は、口腔ケアの重要性と高齢者の口腔ケアはどのようなことが必要かについてお伝えします!

 

 

 

 

お口の中からみた口腔ケアの大切さ

 

むし歯や歯周病を防ぐ

口腔ケアの目的と考えると、むし歯や歯周病予防と考える方が多いですよね。

口腔ケアでお口の中のプラークを取り除くことで、口腔内の細菌数を減らしむし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

 

唾液の分泌促進

高齢になると、唾液を分泌する唾液腺の委縮により唾液の分泌量が減少します。

唾液は口腔内を保湿し、きれいに保つ働きをします。また、唾液による歯の石灰化はむし歯予防にとても大切です。

また入れ歯を使っている方の場合、唾液の減少により入れ歯が安定しにくくなったり、痛みが出やすくなったりもします。

口腔ケアを行うことで、口腔粘膜や口腔周囲の筋肉を刺激し、唾液の分泌を促進します。

 

 

口臭予防

高齢になると、口臭が気になる方も多いです。

口臭の一番の原因は口腔内のプラークです。唾液が減少することで、口腔内をきれいにする作用も働きにくくなることから、口腔ケアできれいに清掃することが大切です。

 

 自分で食べる機能の維持

高齢になると自分の歯の減少や、噛む力・飲み込む力の低下により自分で食事をとることが難しくなる方も少なくありません。

口腔ケアでは、お口の中をきれいにするだけでなく口腔周囲筋のマッサージや嚥下(飲み込み)のトレーニングなどを行う場合もあります。

 

 

全身からみた口腔ケアの大切さ

 

誤嚥性肺炎の予防

口腔ケアの重要な目的の一つに、誤嚥性肺炎の予防があげられます。

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液を飲み込むときに誤って食道ではなく気管に入ってしまうことで細菌が肺に入り、炎症を起こしてしまう状態です。

肺炎は高齢者の死因の第3位を占め、そのほとんどが誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎の予防のためには誤嚥しないように飲み込む力を鍛えることも大切ですが、口腔内を清潔に保ち、口腔内の細菌数を減らすことが最も重要です。

 

QOLの向上

お口の健康はQOLの向上のために非常に大切です。

お口の機能が衰えると食べられる食事の幅が狭まったり、お口からの食事が難しくなってしまいます。美味しくお口から食べられることは、健康で充実した人生を送るために非常に重要なことです。

お口から食べなくなると、唾液の分泌も減りますますお口の状態は悪化します。口臭も強くなってしまいます。

口腔ケアは、美味しく安全に食事ができる口を維持するために欠かせません。

 

 

高齢者の口腔ケアはどのようなことをするのか

 

歯や舌、入れ歯の清掃

口腔ケアの基本は、まずお口の中のプラークや汚れを除去し口腔内の細菌の数を減らすこと。口腔ケアでは歯ブラシや歯間ブラシ、フロスを用いた歯磨きや舌の清掃を行い、プラークや食べかすなどをきれいにします。

高齢の方は入れ歯を使っている方も多いため、入れ歯もしっかり清潔に保つことも大切です。

 

口腔内、お口周りのマッサージ

高齢になると、人と話す機会が減ったりしてお口周りに筋肉を使う機会が減ることが多いです。筋肉は使わなくなるとどんどん弱くなります。

口腔ケアでは、お口の粘膜やお口周りの筋肉をマッサージして刺激を与えるとともに、唾液を分泌しやすくします。                                                                     当院では、あいうべ体操というものを取り入れ、舌の運動も一緒に行っています。

 

飲み込みの訓練など

飲み込みの力(嚥下)が衰えて、むせやすくなってしまった方などには飲み込みの訓練や発声の訓練を行う場合もあります。

また舌の運動をトレーニングすることも重要です。

これらを行うことにより、安全にお口から食べられる機能を維持します。

私(院長)も日本摂食支援協会という団体に所属し、摂食嚥下の指導ができる歯科医師として活動しておりますので、お困り事がございましたら、お聞きください。

 

 

 

まとめ

お口の健康は全身の健康に直結します。

特に、お口で美味しく食事ができることはQOLの向上のために欠かせません。

日々の口腔ケアを行うことでお口の機能を維持し、誤嚥性肺炎などの疾患の予防にもつながります!

具体的な方法など、ご不明な点はご相談ください。

楽しい食生活のために、口腔ケアを実践しましょう!

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