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歯がしみる!知覚過敏は何が原因?

冷たいものがしみる!こんな経験はありませんか?

かき氷やアイスがしみるだけならまだしも、普通の食事でもしみる。外の冷たい空気がしみる、歯みがきをするとしみて痛い・・・となると日々の生活に支障をきたしますよね。

むし歯かと思って歯科医院に行っても、むし歯はありません。知覚過敏ですね。と言われたことがある方も少なくないと思います。

テレビでも知覚過敏用の歯みがき粉のCMを目にする機会も多くあり、多くの方が悩まされている病気です。

今回は知覚過敏とはどのような病気なのか。その対処法についてお伝えします!

 

 

 

知覚過敏とは

知覚過敏とは、むし歯でないのに冷たいものや歯ブラシの毛先の刺激などで歯がしみたり痛みを感じる状態です。

歯の表面は通常硬いエナメル質で覆われています。しかし何らかの原因でエナメル質が削れてしまったり、歯ぐきが下がり象牙質が露出してしまうことがあります。象牙質の表面には、象牙細管と呼ばれる歯の神経につながる小さい穴がたくさん開いています。象牙質が露出すると、その穴を通して刺激が神経に伝わり痛みを感じてしまうのです。

 

知覚過敏の原因

知覚過敏の原因は、いくつかの要因が考えられそれぞれが影響し合い症状を引き起こすと考えられます。

 

強すぎるブラッシングによる歯の摩耗

歯みがきの時の強すぎるブラッシング圧はエナメル質摩耗の原因となります。

歯磨きの時の適正なブラッシング圧は100~200gと言われており、歯ブラシの毛先が広がらない程度の力です。

特に研磨剤入りの歯磨き粉を好んで使う方は要注意です。

 

 

食いしばりや歯ぎしりによる歯の欠け

本来は、食事の時以外は上の歯と下の歯は離れていて噛んでいないのが普通です。しかし、普段から食いしばりの癖がある方は少なくありません。特に寝ているときの歯ぎしり、食いしばりは非常に大きい力が歯にかかります。

それにより、歯の付け根の部分に応力が集中して歯の根元が欠けてくさび状欠損と呼ばれる状態になることがあります。そうすると、エナメル質が削れて象牙質が露出するため知覚過敏症状が出やすくなります。

 

歯周病による歯肉退縮

歯周病の進行により歯ぐきが下がることを歯肉退縮と言います。歯の頭の部分はエナメル質で覆われていますが、本来歯ぐきの下に隠れている歯の根の部分は象牙質が露出しています。

歯周病で歯ぐきが下がることにより、歯の根の象牙質が口腔内に露出し知覚過敏症状が出てしまいます。

 

酸によりエナメル質が溶ける

お酢や炭酸飲料など、酸性の飲み物をよく飲む方はそれによりエナメル質が溶けて酸蝕症と呼ばれる状態になることがあります。酸蝕症が進行すると、象牙質が露出し知覚過敏の原因となります。

 

 

知覚過敏の治療法

 

知覚過敏用歯磨き粉を使う

知覚過敏の症状が軽度の場合、ホームケアとして知覚過敏用の歯みがき粉を使用する方も多いと思います。知覚過敏用の歯みがき粉に含まれる硝酸カリウムイオンという成分が、露出した象牙質をカバーすることで知覚過敏の症状の改善が期待できます。

 

塗り薬で歯の表面をコーティングする

クリニックでは、塗り薬で歯の表面をコーティングすることで象牙細管を封鎖し、知覚過敏症状を和らげる治療が行われます。一度の塗布では効果が少なくても、何度か繰り返し塗り重ねることで症状が和らいできます。

 

フッ素を塗る

むし歯予防として有名なフッ素ですが、歯の再石灰化を促進する作用があります。再石灰化が促進されることで露出した象牙細管が封鎖され、知覚過敏症状の改善が期待できます。

 

詰め物で治療をする

歯ぎしり・食いしばりなど、歯にかかる力が原因で歯の根元が欠けてしまっている場合その部分をプラスチックの詰め物で埋める治療が行われます。

露出している象牙質を詰め物でふさぐことで、知覚過敏症状が改善されます。

 

歯周外科治療

歯ぐきが下がって、露出した歯の根を覆う治療を根面被覆と言います。

露出した部分に隣の歯ぐきを移動したり、別の場所から歯ぐきを移植したりするなどする外科処置です。ただしすべての方に適応するとは限りませんので、しっかりと診断することが重要です。

 

 

歯がしみるときの注意点

歯がしみるから知覚過敏だと思い、ずっとセルフケアを続けていたが実は原因はむし歯だった、ということもあります。特に詰め物や被せ物が入っている場合は、むし歯に気が付きにくく発見が遅れ重度のむし歯になってしまうことも多いです。

歯がしみる場合、知覚過敏以外の原因も考えられます。必ず、一度歯科医院でご相談ください。

 

まとめ

知覚過敏はとても多い病気です。たまに冷たいものがしみる、くらいだとそれほど気にならない方も多いですが、しみて食事がとれないくらいの重度になると日常生活に支障をきたします。重度の知覚過敏症状の場合は、歯の神経をとる治療を選択されることもあります。

知覚過敏の原因は様々です。お口の中で気になることがありましたら、ぜひ歯科医院でご相談ください!

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